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歌い上手は聞き上手

 

歌い上手はキキ上手。①

 

 歌い上手は、聞き上手。

 歌い上手は、聴き上手。

訊く、聞く、聴く、

 全てのキキ が当てはまります。

 

    これ、結構深くって音楽やってていつも付いて回ります。

   

    体験レッスンでは、始めに

この言葉を知って頂くようにしています。

 

是非皆さん覚えておいて下さい。

 

    多くの方が陥りやすい落とし穴は、

イントロ聞いて、歌い始めると、自分が出すとメロディーに集中し、その間、伴奏は何がどう鳴っているのか聴いていない。

  で、ヴォーカルの切れ間で、また伴奏を聴いて歌に入る。

  この繰り返し。

 

 従って歌のフレーズが長い程フレーズ終わり頃に微妙に

リズムがずれて、合間に楽器を聴いて修正する感じになるんですね。

 

 いやいや鳴っているんだから聞こえてるよね?

   

   音が鼓膜を刺激して、一旦

電気信号に置き換えられた音は脳ミソに行こうとするんだけど、脳には、ゲート、

平たく言うと門番がいて、

必要ない音の信号ならまだしも、必要ないと判断してしまった信号を、脳に通さないのです。

   

   例えば、どこかのホールで

演奏会があって、

  あー良かった!って帰る。

発表会の間録音してたヴォイスレコーダーを再生すると、

思っていたより、回りがざわざわ(小さな話し声やらなんか)していて、その上 楽器の音が現場で聞いてたより、モワモワ(残響音)して聞こえる。

  なんて経験ありませんか?

  

  この門番 その 時々の心の状態に忠実です。

 

 例えば、お父さんが日曜日、大好きなゴルフ番組に

夢中になってる。

  そこへ、愛する奥さまが、

「ねぇ、ちょっとぉ、それ、

終わったらでいいから、

お醤油買って来てぇ。」

  と言う。

 お父さん、奥さまが言ってる言葉の句読点毎に

「ふーん、ああー、うーん。」

   と言う割りに、後で、

「お醤油たのんだじゃない!!?犬の散歩行ったんなら買ってきてよ。もう!」

 と奥さまから大目玉。

 

  聞こえてたからこそ、相槌はうった。返事はしたけど、

ゴルフ番組に集中していたから、門番が、言語を理解する

脳の部署まで 奥様の発した言葉を 到達させなかったわけですね。

 

  聞こえてはいるけど聞いてない。と言う不思議な

現象もあるわけです。

 

 これがヴォーカルにおいても、メロディー楽器と伴奏に

おいても、起こるんです。

 

 では、聴きゃいいかと言うとこれも結構こコツがいる。

 

 前頭葉できいちゃダメとか言われて  ああそう?わかった。

 

っつて、できる人いる?

 

   多分脳科学者でも、にわかには、無理だと 思います。

 

  でも、ご心配なく。

 

ちゃんとやり方はあります。

 

 スポーツや運動するとき使う脳の部分に、聞く、歌う、

弾く行為を任せれば良いのです。

 

  私たちは、大して幅のない道で、車が飛ばしてきたら、

咄嗟に端によるなり、電柱の陰によけます。

  この時、言語的に

あ 危ない、凄い勢いで、

この大して広くもない道を

車がやってくる。これはたいへんだ。さぁ急いで避けなくっちゃ!

  等と考えてから動いたら、事故にあってしまいますが、

 大抵 「あっ!」の瞬間、

避けるなりなんなりしてます。

 

   これを旨く

歌う聞く とすり合わせる訳です。

 

  具体的なやり方は、

 

 次回!!